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Archive for the ‘映画レビュー’ Category

 

監督 : ウディ・アレン

出演 : オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール

総合評価 : ★★★★★ 5.0/5

 

 

 
今まで数々の作品を世に送り出してきたウディ・アレン監督の、キャリア最大のヒット作となった今作。
全米わずか6館のみの公開から口コミでじわじわと公開館数を増やしていき、ロングヒットを記録。
今年度のアカデミー賞ゴールデングローブ賞の両方で脚本賞を受賞しています。

 
 

海外での公開当時からずっと気になっていた今作、日本公開は今年の5月末に決定したようですが、どうしても早く観たかったので海外版ブルーレイで鑑賞。
もう既に今年のベスト作品決定と言ってしまっていいほどに素敵な、愛おしい作品でした。

 
 

主人公のギル(オーウェン・ウィルソン)は若き日のウディ・アレン自身を投影して描かれたキャラクター。彼は婚約者のイネズ(レイチェル・マクアダムス)と彼女の両親と共に芸術の街パリを訪れます。
数多くの小説家や画家たちが活躍した1920年代のパリに執心で、ハリウッドでの脚本の仕事よりもパリに住んで小説を書いていたいと願うギル。対してパリは観光とショッピングの街、アメリカ以外で暮らす気はないという価値観のイネズや両親。偶然から行動を共にすることになったイネズの友人カップルともそりが合わず、ギルはダンスパーティーに行くというイネズと離れて一人深夜のパリを歩くことに。ホテルへの帰り道がわからず、途方に暮れるギル。そこに12時の鐘が鳴り響きーー。

 

 

本編時間は94分と短めですが、オープニングから贅沢な時間の使い方をしているなあと思いました。
パリという街をあらゆる角度から、時間の経過と共に映し出していく演出。誰もがパリに行きたい!と感じるはずです。
今作は文句の付けどころが全く見つからないくらい、脚本、演出、キャスト、音楽…とあらゆる面において素晴らしいクオリティなのですが、特に撮影に関しては賞賛に値するレベルです。映像をただ眺めているだけでも満足感が得られます。

 

 

12時の鐘が鳴り響くと同時に、魔法にかけられる主人公。
そして観ている観客もまた、彼と同じように素敵な魔法の世界の中に誘われます。
それがどんな魔法かは、是非スクリーンで確かめてください。
最高に幸せで、胸が高鳴る世界がきっとあなたを待っています。

 

 
ラブストーリーであり、ファンタジーであり、ちょっと皮肉のきいたコメディでもあり。
日本で公開されたら、何度も魔法にかかりに足を運んでしまいそうです。

 

 
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Real Steel
 

監督 : ショーン・レヴィ

出演 : ヒュー・ジャックマン、ダコタ・ゴヨ、エヴァンジェリン・ジェリー

総合評価 : ★★★★☆ 4.5/5

 
 
 
最近はあまりレビューが書けない日々が続いていますが、そろそろ2011年も終わりに近づいてきたこともあり年間ベストの選出のためにも最近観た作品を思い出しつつ書きたいと思います。
というわけで「リアル・スティール」。すごく良かったです。大好き。
ここにきて年間ベスト級の作品に出会えるとは思っていませんでした。傑作だと思います。

 
 

舞台は現代からそう遠くない近未来のアメリカ。人々は人間同士の格闘技に飽き飽きし、より暴力的で激しいロボット同士の格闘技が行われるようになった世界。
元ボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)はかつて夢に破れた自分自身をロボットに重ね合わせるように、日々ロボット格闘技に没頭していたが、思うような結果を残せず借金まみれの泥沼状態。ある日かつて自分を倒した相手でもあるリッキーとの賭けに負け、更なる借金を負ってしまったところに現れた2人組の男たち。しかし彼らがチャーリーに告げたのは、生まれてから一度も顔を見たこともない息子の話だった…。

 
 

ストーリーの流れはほとんど予告編の通りではあるのですが、あらゆるシーンにおいて盛り上げ方がとても巧みなのでお話の流れがわかっていても期待以上の満足感が得られる仕上がりになっています。
ショーン・レヴィ監督作品はナイト・ミュージアムくらいしか観たことが無いのですが「映画」という枠の中での魅せ方が非常に上手いなあと。ヒュー・ジャックマン演じるチャーリーは本当にびっくりするくらいクズなので、映画と現実世界をリンクさせてしまいがちな人にとってはあまり気持ちのいいものではないかもしれませんが、フィクションと考えるとあのキャラクターは素晴らしいと思います。子供に対して「お前はまだガキだからわかんねえだろ!」みたいなこといってキレるんだよ。クズすぎてびっくりしたよ…。

 
 

子役のダコタ・ゴヨ演じる息子のマックスはチャーリーよりずっと大人なんだけど、それでも年相応なところもあってあざとくなっていない。かわいかったなあ。あの位の年齢の頃にあんなロボットが身近にいたらもう楽しくて仕方ないんだろうなあ、そういう気持ちがこっちにちゃんと伝わってくる演技をするんですよねこの子は。末恐ろしいです。
この映画は父と息子の親子ものでありながら息子ではなく父親の成長物語なんですよね。かつて持っていたはずの情熱や生き様を、ATOMというロボットを通じて息子に教えられる父親の物語。ベタでありきたりなストーリーではありますがとても丁寧に描かれていてやっぱり感動させられてしまった。最後の方にはATOMとマックスがどんどんリンクしてきて、顔まで似てきたような錯覚に陥っちゃいました。

 
 

ロボット同士の戦いは、人間同士ではできない領域まで入り込んでるということで見方によってはわりとグロい。腕が取れて液体(オイル?)がドボドボーって。グロい。グロいけど、バトルシーンの見せ方もまた上手いので、思わず立ち上がりたくなるくらい興奮します。あと、ラストバトルに対しての伏線かと思わせておいてあえて回収しないってところとか、スパっとしたエンディングとか、色んな所が好みだったなー。あの後どうなるかを描いちゃうのは蛇足にしかならないと思うので、終わり方はあれで正解だったと思います。

 

 
元気をもらえる映画、まだご覧になっていない方は年末の一本に是非。

 

 
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監督 : ターセム・シン・ダンドワール

出演 : ヘンリー・カヴィル、ミッキー・ローク、ルーク・エヴァンス

総合評価 : ★☆ 1.5/5

 

 

 
ギリシャ神話の世界を舞台に、あの「300」のスタッフが再び集結して制作したという今作「インモータルズ」。2D字幕版で観ました。
トレーラーで流れたアクションシーンやポスターのビジュアルから”いい意味で”悪趣味な画作りを期待して観に行ってきましたが…残念ながら本来の意味で悪趣味な作品に仕上がってしまっていたという印象です。
ターセム監督には悪いのですが「300」のスタッフに加え主演がザックの次回作「マン・オブ・スティール」でスーパーマンを演じるヘンリー・カヴィルときたら、「もういっそザックが撮ってくれればよかったのに…!」と思わずにはいられないです。

 

 
まずタイトルからして偽りありで、神々の戦いはほんの一部だけでほぼ人間同士の戦いです。その上インモータルズ(=不滅のもの)と言っておきながら不死の存在なんて一人も出てきません。
ミッキー・ローク演じる邪悪な王ハイペリオンはギリシアを滅ぼすため、かつて神々同士の戦いに破れ幽閉されている闇の神タイタン族を解き放とうとするのですが、まずハイペリオンの行動の動機付けが弱すぎるので何してるんだろうこの人…状態です。もっと過去を掘り下げればぐっと深みが出たんじゃないかなあ。
というかお話全体にわたって何が物語の軸になっているのかがまったくわからないため、終始ふわっふわした軽~い感じになってしまってるのですね。テンポがよろしくない。闇の神を復活させるのには伝説の弓が必要だぞー!弓だー!弓だー!って言ってたのに途中から結構弓の扱い雑になっていっちゃうし、弓を見つけるには未来が見える巫女の力が必要だー!巫女だー!巫女探せー!とか言っても巫女もどうでもよくなっちゃうし、あんなに闇の神闇の神言ってたのにその闇の神ですら最終的にはかなりぞんざいな扱いを受けてたので椅子からずり落ちるかと思いました。あんなに引っ張ったのにね。これコメディなの?って疑うレベル。
とにかく至る所で伏線の張り方が雑すぎて、というか回収する気ないならバッサリ切り捨てて他のシーンに時間裂けばいいのにさ…。あと弓の隠し場所も、さすがにそりゃねーだろ!!と。

 

 
きんきらきんの悪趣味衣装を身にまとったギリシャ神話の神々たちは「闇の神が復活するまでは僕らなんもしません。人間同士で頑張って」という割といつも通りのスタンスです。たまに人間たちがピンチに陥ると約束を破って助けにきてくれたりしますが、ゼウスさんに見つかって怒られます。なぜか人間も「もう助けないからお前らだけでしっかりやれよな!!まったくもう!!」って怒られます。えええそっちが勝手に来ただけなのになんで僕たちまで怒られなきゃいけないの…?
今回ゼウスさんはわりと気が狂っていらっしゃった。とりあえずアレスには謝らないといけませんよ。あとアポロの「早くしろよ!!」は笑う所ですよね?

 

 
頑張って褒めるところを挙げるとすれば、物語の終盤になってやっと見ることができる神VS神の戦いのシーンの撮り方は良かったですよ。スローが効果的だったしスタイリッシュで格好よかったです。ただ「300」ほどのインパクトは無かった上に、神々と比較するためなのか人間同士のアクションシーンは非常に平坦な撮り方しかされてなくてですね、アクションの魅せ方に大いに期待していた分残念な印象の方が強く残ってしまいました。

 

 
ターセム監督の過去作「ザ・セル」「落下の王国」はどちらも未見なのですが、あんまり大作向きの監督さんじゃないのかな。演出の一つ一つがなんかもう、悪いけどダサいです。「とりあえず!」「音!」「どーーーーん!!」「ばーーーーん!」みたいな、効果音が結構邪魔なのね…。あと台詞が説明過多すぎて萎える。R15なのでグロ要素はまあわりと、しかしグロには興味もないし詳しくもないのであまり言及しないことにします。
映像面でもそれほど新しいと思えなかったし、画面の色味とかもシーンごとにけっこうバラバラなので観ていてもやもやしました。このあたりも「300」のあの計算され尽くした映像美には遠く及びませんでしたね。
あと日本人の方が担当してるという衣装、斬新と言えば斬新なのかもしれないけど、どう見てもハイペリオンのアレはバルタン星人です。

 

 
色々文句ばっかり書いてしまっていますが、キャスト陣は総じて良かったです。特に主演テセウス役のヘンリー・カヴィルは精悍で凛々しくて男前でね、人間の役なのに一番人間離れした格好良さでしたよ。これは新スーパーマンへの期待が高まります。彼が戦いの前にギリシャ兵たちを鼓舞するシーンには胸が熱くなりました。
テセウスと共に旅するスタブロス役のスティーブン・ドーフも初見でしたが男前ですねー。ミッキー・ロークも好演していたしヒロインも魅力的でした。演技がみんなよかったのでキャラクターの掘り下げとかがもうちょっとあればよかったのに…。
あ、我らがルーク・エヴァンスは前に述べた通り頭のおかしいだけの神様でしたが、相変わらずのイケメン具合でした。全能のイケメン。もうそれだけでいいです。はい。ゼウスさんが唯一がんばるシーンでの(>△<)って表情がかわいいよ。

 

 
といった具合で、ザック信者なわたしにとっては終始もやもやとした印象しか残らないし、「300」云々を抜きにしてもお世辞にも上出来とは言えない作品でした。ただ誤解しないで頂きたいのは、いくらスタッフが同じと言ってもそもそもザックが撮ってない時点で「300」とは完全に別物なのは明らかなのではじめからザックテイストを求めて観に行ったわけではないのですよ。むしろザック以外の監督ならある意味でもっと「まっとうな」作品に仕上がってるんじゃないか(失礼)くらいの気持ちで行ったんですけど、蓋を開けてみたらターセム監督も別の方向にぶっ飛んでる監督だったようで。それがたまたま私の好みと全く合わなかったということです。感性の相性って大事なんだなあ…。
兎にも角にも「300」と無理やり関連づけて売るっていう宣伝手法は誰も得しないと思うのでやめて頂きたかったですね…。

 

 

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監督 : ポール・W・S・アンダーソン

出演 : ローガン・ラーマン、ミラ・ジョヴォヴィッチ、オーランド・ブルーム

総合評価 : ★★★☆ 3.5/5

 

 

 
ポール・W・S・アンダーソン監督の「三銃士」です。2D字幕版で鑑賞。
ポール・W・S・アンダーソン監督作品ということで観る前にだいぶ心のハードルを下げてから挑んだのですが(失礼)、それが功を奏したのか意外と普通に楽しめてしまったので逆にちょっと悔しくもあります。
しかしまあ予想通りの何でもありなお気楽エンタメ作品であることには変わりないので、「三銃士」という作品自体に思い入れがある方などにはあまりおすすめしませんw

 

 
物語は三銃士と呼ばれる三人の男(アトス・ポルトス・アラミス)が謎の美女ミレディと共に、とある設計図を盗み出す任務を遂行するところから始まります。無事任務を成功させ祝いの杯を交わす4人でしたが、そこでミレディが敵国イングランドに寝返っていたことが発覚。彼女はイングランドのバッキンガム伯爵に盗んだ設計図を渡し、恋仲であったアトスをあっさり見捨てて立ち去ってしまいます。
一方フランスでは、若く無知な国王ルイ13世に変わってリシュリュー枢機卿が政治の実権を握っていました。枢機卿に見放され自堕落な日々を送っていた三銃士でしたが、銃士になるために田舎からフランスへとやってきたダルタニアンという少年と出会ったことで再び戦いの中に身を投じることになります。
そしてイングランドに寝返ったと思われたミレディも実はリシュリューの腹心で二重スパイだったのでした。フランスを乗っ取ろうとするリシュリューの策略によってルイ13世が王妃に贈ったダイヤモンドの首飾りが城から持ち去られてしまいます。三銃士とダルタニアンは首飾りを取り戻すためにイングランドへと向かうことに。

 

 
今作はとにかくキャストの豪華さが話題でしたが、そこはポール・W・S・アンダーソン作品です。まず当然ながら主役でもないはずのミラ・ジョヴォビッチが必要以上に出張ります。ただの「俺のミラすげーだろ」自慢ですので仕方ないと思ってスルーしましょう。
そして初の悪役挑戦ということで話題をさらっていたオーランド・ブルームですが、あれ…?そこまで目立ってなかった…ような…。アンダーソン監督は続編を作る気まんまんなようなので次回作以降で活躍しそうな気はするのですが、今回オーリーがしていたことといえばネチネチと嫌味を言う事とアヘ顔くらいでした。
今作において実質ラスボスにあたるのはオーリー演じるバッキンガムではなく、リシュリューの手下であるロシュフォール隊長(マッツ・ミケルセン)なのですがマッツはさすがの安定感でしたねー。冷酷非道で格好よかったです。リシュリューを演じた悪役に定評のあるクリストフ・ヴァルツに関しては、どちらかというと「イングロリアス~」よりも「グリーン・ホーネット」寄りのちょっと抜けている悪役になっていました。ちっちゃいし、衣装もばかみたいに真っ赤でちょっと滑稽な感じですね。これはこれで好きなんですけど、やっぱりランダ大佐のインパクトが強すぎてあの域までは至らないなあ…というところ。

 

 

 
逆にノーマークだったルイ13世役のフレディ・フォックスが良い演技をしていましたねー。
最初はおバカでただの無能な国王かと思いきや、王妃のことが好きすぎて素直になれなかったり、年が近いダルタニアンに親友のように恋愛相談をしたりとどんどん可愛らしい面を見せるようになっていって良かったです。かわいい。この国王と王妃の純愛模様は見ていてニヤニヤすること請け合いです。
主演のダルタニアンと三銃士の方々は可も無く不可も無く…ですが、個人的にはアトス役のダーシーさんマシュー・マクファディンが良かったですね。相変わらず声が素晴らしく魅力的で、親衛隊と戦うシーンでも一番格好良く撮られていた印象。ルーク・エヴァンスは期待を裏切らないイケメンっぷりでした。衣装似合い過ぎです。しかし「女に凄腕」という設定の割にはそういうシーンは少なかったなあ。
(彼がだいぶ前にゲイだと公表していたと知ってびっくりしたのはまた別の話。意外だったよー)

 

 
それにしても後々思い返してみると今作は非常に「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」に通じる所が多いなあというか、お話の流れとかはあまりにもそのまんまなので笑えてきます。
メインも4人だし、なんとなくキャラの位置づけとかもかぶるじゃない。アラミスがフェイスでポルトスがB.Aでアトスがハンニバルだよ!マードックは…ごめん。
まっっっったく緻密さの無いような作戦なのになぜかうまくいっちゃうあたりとか、大味すぎる空中のアクションシーンとかもそっくりですね。

 

 
正直本国公開後の評判はイマイチな作品ではあるのですが、ちゃんと「ポール・W・S・アンダーソンの三銃士」ということを理解した上で観に行けばがっかりすることもないんじゃないかと。
所々に狙い過ぎな演出が顔を出すところはいつも通りのご愛嬌として、全体的にはそんなに悪い作品でもなかったです。
キャスト目当てに行くもよし、頭空っぽにして観れるエンタメ作品目的に行くもよし。
お子様でも楽しめると思いますよー。

 

 
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監督 : エリオット・レスター

出演 : ジェイソン・ステイサム、パディ・コンシダイン、アイダン・ギレン

総合評価 : ★★★★ 4.0/5
 

 

 

試写会で観てきました。
俺たちの兄貴ことイサムくんことジェイソン・ステイサム主演のクライム・アクション・サスペンス?映画です。
ひとことで言えばいつも通りです。

 

今回のイサムくんはロンドンを舞台に活躍する刑事役で、「俺まじ刑事向いてる、刑事天職だから」とか言っちゃうタイプのあいたたたなキャラクターなのですが、冒頭から車を盗もうとしていたチンピラたちを相手に大暴れ。上司ですら手が付けられない暴走刑事を演じています。
そしてこの作品はイサムくん作品にしては珍しくバディムービーでもありまして、ステイサム演じるブラントと、彼の相棒となるゲイの巡査ナッシュとの掛け合いが非常に面白いです。ナッシュの家にいきなり上がり込んだ挙げ句に爆睡かまして、起きぬけに「お前俺の体触ってないよな!?」って詰め寄るイサムくんとかね、その面構えでよくそんなことが言えるよなあと言いたい。
前作「メカニック」ではひたすら冷静沈着なキャラクターでしたが、今回はかなり理不尽な暴走キャラで、イギリスらしい小粋なジョークも随所に散りばめられていて楽しめました。笑いどころがいっぱいある映画は良いですね。

 

ブラントとナッシュが担当することになる警官だけを狙った連続殺人事件、その犯人をエイダン・ギレンが演じているのですが、この人も非常に良かったですね。サイコキラーっぽさ全開で不気味でした。
そして今個人的に大注目しているイケメン俳優、ルーク・エヴァンス!やっとスクリーンで見れました。男臭い出演陣の中で爽やかに香る芳香剤のようでした。いるだけで画面が華やかに見えますね!イケメンだなあ。イケメンだなあという感想しか出てこない。今後も「三銃士」を始めどんどん露出が増えていくようなので期待大です。

 

キャストは大満足なんですけどお話はまあ…普通かな…悪くはありませんが地味でした。ブラントさん刑事のくせにめちゃくちゃ軽犯罪犯しまくってるけどいいんですかとか、ていうか全体的に刑事のみなさんやる気あんのかよって感じなんですが、まあイサムくん映画だし細かいことは気にしなければいいんじゃないでしょうか。ね。中盤はちょっと色んな要素をごちゃごちゃに描きすぎていてダレますが、オチはとても良かったです。

 

というわけでいつも通りのイサムくん映画ではありますが、がめつくて理不尽なブラントのキャラ設定もあってシリアス一辺倒ではない笑える作品になっておりますのでイサムくんファンの方にはおすすめです。あとケミスツカサビアンなど、UK出身のグループの音楽が多く使用されているのも良かったです。どうも音楽とか色んなところが古くさいなあ、なんで今これやっちゃうんだろうなあと感じるところが多かった「メカニック」に比べると今回はとても現代的で私は好きでしたねー。あとルーク・エヴァンスに注目している女子の方々も是非。笑
 
 
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最近観た映画やDVDでちゃんと個別エントリを書けるほどでもない作品がいくつか溜まってきたのでまとめてみました。

 

 

 

コクリコ坂から

 
★★★☆ 3.5/5
 
けっこう前に観てたんですけど、わたしはあまりジブリフリークというわけではなくてなんか感想が書きにくかったというか…。ジブリ作品のレビューってどうも映画自体の評価でなく、過去の名作たちとの比較とか他の監督との比較とか、今作に関しては父親(宮﨑駿)との確執がどうだのとかどうでもいいことがあまりにも多すぎてちょっと敬遠してしまうのですよね。レビューというか知識自慢じゃんね…。ジブリというネームバリューがある以上仕方ないことだとは思うんですが、あの手出しできない空気はなんだかなあ。まあわたしが比較できるとしたら去年のアリエッティくらいですが、アリエッティよりは面白かったです。
でもねーどこが良かったかと聞かれると具体的に挙げられるようなものはあまりない(笑)お話はけっこう平坦だったし、特筆すべき盛り上がりポイントとかも特に無かったです。それでもカルチェラタンはとても魅力的であの場所に行ってみたいと思ったし、水沼がかっこよかったからそれだけでいいです。
ちなみに吾朗監督の前作「ゲド戦記」は観ていません。観る予定もないです。

 

 

 

パラノーマル・アクティビティ

 
☆ 0.5/5
 
わあびっくりした!びっくりするくらいクソ映画だったよ!
わたしは普段ホラーを全く観ないのでこれもあんまり色々語れるようなことは無いんですけどね、え、これどこが評価されてるの…。一人で観てたら怒りで発狂してたと思うよ!友達と3人でさ、部屋真っ暗にしてちょう頑張って雰囲気出して観たのに私らの努力はいったいなんだったのか。つか一人途中で寝たわ!
基本的にね、現象しか起こらないのですよ。ドアがギギギってなったり大きい音がしたり、でもそれだけなんで別に何も怖くないじゃないですか…。ホラー映画で怖くないってもう致命的じゃないですか…。いつゾンビ出てくるか期待してたわたしの気持ち返して…。
そんなんより最初あんなに仲が良かったあのカップルがたった数日であそこまで冷えきった関係になってしまうという、そっちのほうがまだ怖かったよ。オチもひどかったし、ヒットの裏に映画業界全体の壮大な陰謀めいたものを感じずにはいられない位のクソっぷりでした。

 

 

 

君に届け

 
★★★ 3.0/5
 
↑のパラノーマル〜を観終わった後に観ました。とてもいい口直しになりました。風早くんすき。
わたしはどうしても原作が好きすぎるので絶賛という程には至らないのですがそれでもまあまあ良かったと思います。テンポ悪いけどね。あと龍役の人の演技力がほんとにアレで、すごく笑わせていただきました。終盤は画面に龍が出てくるだけで大爆笑でした。
最後の方のオリジナルストーリー部分も悪くなかったし風早くんはかっこいいしいいんじゃないですか(投げやり)どうもわたしはラブストーリーを素直に観ることができなくて、いいシーンに差し掛かるたびに横やりを入れてしまうのでお前うるさいって何度も言われました。
むしろオリジナルストーリー部分一本に絞っても良かったんじゃないかと思うんだけどね…。ちょっと色々詰め込みすぎた感が残念ポイント。

 

 

 

劇場版テニスの王子様 英国式庭球城決戦!

 
★★★★ 4.0/5
 
今更語る必要もないギャグテニス漫画の劇場版ですね。とっても良かったです、突っ込みどころがいっぱいあって。むしろありすぎて一々書いてたら完全にストーリーのネタバレになるのでやめておきますが、要約すると「王子様たちがイギリスのホモカップルの痴話喧嘩に巻き込まれててんやわんやする映画」で足ります。
アニメ化10周年作品とのことで内容は非常に豪華です。他校集団も人気のある立海、氷帝、四天王寺、比嘉のメンバーが勢揃いでしかも舞台はイギリスというね。作画も気合い入ってましたね。ただこんだけ人数がいると一人一人の見せ場的なものは非常に少なくなるわけで、わたしの一番好きなキャラクターはとうとう一言も発しないままエンドロールを迎えてましたね…。
まあお約束であるテニスのバトル…と言うよりもテニスボールを使用した異種格闘技戦は今回も健在なわけですが、テニスやってたと思ったら炎と氷のドラゴンの壮絶な戦いが繰り広げられていたでござるな前回の映画に比べればまだまともにテニスしてたと思うよ。まあいきなり万有引力とか言い出すあたりアレだけど…。一番ひどいのは城の名前が「キング・オブ・キングダム」だったことですけどね。なんで跡部様はそういうネーミングセンスだけもろ中学生なの?
一つ不満なのは幸村の出番が少なすぎたことですね。部長なのに。きっと強すぎるから出しゃばったらバランスブレイカーになっちゃうからだよね…。そう思うしかないよね…。

 

 

 

ちなみに最近は初めて海外ドラマなるものを観始めました。「バーン・ノーティス」というゆるふわスパイアクションです。先日「チェンジリング」のDVDを観たことがきっかけで、悪役を演じていたジェフリー・ドノヴァンが主演していると知って観始めたのですがけっこう面白いです。主人公のマイケルさんは工作が得意です色んな意味で。わくわくさんみたい。舞台はマイアミなんですがなんでマイアミって色んな海外ドラマの舞台になるんでしょうね。とりあえず今10話ほど見終わったので、シーズン1コンプリートしたら別エントリ上げようかなあと目論み中。
 

 

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監督 : ジョー・ライト

出演 : シアーシャ・ローナン、エリック・バナ、ケイト・ブランシェット

総合評価 : ★★☆ 2.5/5

 

 

 
「プライドと偏見」「つぐない」のジョー・ライト監督最新作「ハンナ」は、自身初となるアクション・サスペンス作品。「つぐない」で自ら発掘したお気に入りの美少女シアーシャ・ローナンを主役に迎え、幼い頃から父親にキリング・マシーンとして育てられた少女の旅立ちと、彼女を追うCIA捜査官との戦いを描いています。

 
確かにジョー・ライトが積極的に自らの新境地を開拓しようとしたのは伝わってきます。ただ、どうも色んなところが惜しいというか、全体的にそこまでひどい出来ではないんだけど「あんまり良くないなあ…」というなんともぼんやりした作品になってしまっているのが残念だなというところです。
シアーシャ・ローナンは良かったです。もう映画全体から監督のシアーシャに対する愛情がひしひしと伝わってきます。彼女のプロモーション・ムービーといっても過言ではないですよね。外見は大人びましたが特徴的な話し方は「つぐない」の頃から変わらなくて懐かしかったです。ただこの子、あんまり濃いお化粧が似合わないのですね…。

 
お話自体はそんなに真新しいものではないというか、なんか随所でちょっと古くさい印象を受けたかなあ。森の中でひっそりと育てられたために外の世界を知らないハンナが初めて目にする電灯に驚くところとか、いきなり部屋にある電化製品が作動しだしてびっくりするくだりとかはちょっと昔のコメディかと思っちゃいました。しかも雰囲気的に笑えないというね…。あと最初ハンナがCIAの施設に捕まって、そこから逃げ出して地下通路を辿っていったら砂漠に出ちゃいました、ってシーンがあるんですけど、あの建物そんな辺境にあっていいんですかね?

 
あと残念なのはアクションシーンの迫力がイマイチって事かな。
走ってるシーンとかも、かなり引き気味のカメラで人物を中央に捉え続けるもんだからスピード感とかがほとんど感じられない。肝心のバトルシーンもあんまり強さとか怖さとかが伝わってこないんですよね。
ぶっちゃけハンナや父親のエリックよりもケイト・ブランシェット演じるCIA捜査官のマリッサの方が数倍恐ろしかったという…。途中からどんどん狂気に染まっていく様がほんと、あの人あれでよく解雇されないよなあとずっと不思議に思っていました。
そして注目ポイントの一つであるケミカル・ブラザーズの音楽なんですが、うーん?正直私には違和感しか残らなかったですね。ケミブラ・サウンドであるという主張の方が強くなってしまっていて、映画全体の世界観だったりシーンだったりに合ってないというか合わせるつもりが感じられないというか…。この辺もバトルシーンであまり緊張感が感じられない原因の1つになっている感じがしました。音楽自体は悪くないんですけどね。
最近はミュージシャンが映画音楽を手がけることが増えていますが、トロン:レガシーのダフトパンクやソーシャル・ネットワークのトレント・レズナー、Submarineのアレックス・ターナー(アークティック・モンキーズ)が総じて良かっただけに残念でした。

 
結局、監督の前2作が好きな身としてはあんまり路線変更しなくてよかったんじゃないのかしら…といった印象で終わってしまった作品でした。俳優にしろ風景にしろすごく美しい映像を撮る監督だということは間違いないので、アクションは他の人に任せてもうこれきりにしてもいいんじゃないかな。また伝記物とか撮って欲しいですよ。
そういえば私の大好きなジェイソン・フレミング氏(X-MEN:FCのアザゼルの人)が出ていたんですが、「子供だから仲良くなれると思っていました…」というセリフにはごめんなさいさすがに吹いた。この映画で最も殺人犯役が似合うと言って間違いないような怖い顔してるくせによくそんな事が言えたもんだなあと思いました。ジョー監督は何故フレミングをマイホームパパ役で起用したんでしょうねえ。面白かったです。

 

「子供だから仲良くなれると思ってました!」 ええ…はい…

 

割と最近は不憫な役が多いですよね。キック・アスではヒットガールに銃を口に突っ込まれてたし…。

 
 
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