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Archive for 10月 2010

 

監督 : スティーブン・フリアーズ

出演 : ミシェル・ファイファー、ルパート・フレンド、ファリシティ・ジョーンズ

総合評価 : ★★★☆ 3.5/5

 

 

 
フランスの女性作家であるコレットの最高傑作と言われる「シェリ」を映像化した作品。
舞台は19世紀末のパリ、ベル・エポックと呼ばれる時代。元高級娼婦(ココット)として名を馳せたレア(ミシェル・ファイファー)は自らの築いた莫大な冨によって引退した身である今も広い屋敷で一人優雅な暮らしを送っていた。彼女の日々の楽しみは昔の娼婦仲間たちと食事やお茶を共にしては他愛もない会話を交わすことくらい。そんな彼女と若い頃にしのぎを削り合ったライバルであり娼婦仲間のマダム・プルーにはシェリ(愛しい人)と呼ばれる美しい一人息子のフレッド(ルパート・フレンド)がいた。
恋には熟練のココットであるレアと、19歳にしてその美貌故に数多の女との浮名を流し、「もうそろそろ女遊びはいいや」と世の大多数の男子が聞いたら憤慨しそうな事をさらりと言ってのけるシェリ。そんな2人にとってお互いの存在は実に居心地が良く、一時の戯れの筈が気付けば6年間という長い月日を愛し合いながら過ごしていた。

しかしその幸せは永遠には続かなかった。マダム・プルーが娼婦仲間の一人であるマリ=ロールの娘エドメとシェリの結婚を決め、シェリは6年間共に過ごしたレアの元を離れることになる。
ショックを受けながらも高級娼婦として、そして大人の女としてのプライドからそれを表に出さず、「妻に誠実にあるように」とシェリを送り出すレア。対してシェリは結婚をあっさり受け入れておきながら「僕は君の最後の男になりたい」とレアに身勝手な事を抜かす。
しかしレアにとってシェリを失った哀しみは思っていた以上のもので、マダム・プルーの棘のある嫌味にも耐えきれなくなった彼女は誰にも行き先を告げず新しい恋人が出来たと装ってバカンスに出かける。一方シェリもエドメとの夫婦関係を築きながらもまだレアの事を忘れられずにいた——。

基本的にストーリーは原作小説にほぼ忠実であり、文章では表現しきれない視覚的、映像的な部分でベル・エポック独特の華やかさを表現するといった、特に真新しい発見は無いが堅実な映像化作品だと言えるだろう。特に劇中でレアが着ている数々のドレスや帽子のデザインやフォルムが非常に美しい。ミシェル・ファイファーの50代とは思えない美貌とスタイルによってその美しさが2倍3倍に際立って見える。
シェリを演じたルパート・フレンドも個人的に好きな俳優。失礼ながらプライベートでの写真を見ても全く魅力を感じないのに、スクリーンで観るとどの作品でも非常に輝いて見える不思議な役者さんだなあと思う。今作のちょっとやさぐれた美青年シェリの役もはまり役で、最後まで身勝手で中身は子供な男なのだが何故か許せてしまうような魅力を持っている。

恋の結末は是非ご自身の目で見届けて頂きたいが、シェリの前ではどんな時も誇り高い女性で居続けたレアの生き様に女性は特に胸を打たれるのではないのだろうか。美しい映像美とともにご堪能頂きたい。

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監督 : ジャスティン・モロニコフ

出演 : スティーブン・マッコール、マルコム・シールズ、アンドリュー・ニール

総合評価 : ★★★★ 4.0/5

TSUTAYAの新作コーナーにひっそりと置いてあるのを発見し、「笑いながら泣きやがれ」というタイトルに惹かれ借りてみたが、中々の面白さ。
主人公のジョーイはバツイチの子持ちでヤク中、家賃もろくに払えないというしがないスタンドアップコメディアンという設定で、毎日舞台に立ってはしょーもない下ネタ連発の話を披露し小銭を稼いでその日暮らしの生活をしている。
もう最初はこのダメダメな主人公に全く感情移入できず、マイクパフォーマンスの内容もお下劣すぎてどんどん映画から心が離れていったのだが、そんな生活を続けていた彼の前に突然学生時代の友人だというフランクという男が現れる。
彼の事をはっきりとは思い出せないジョーイをよそに、やたらとしつこくジョーイに構うフランク。
そしてある日、ジョーイは身に覚えのない傷害罪で逮捕されることに。被害者は彼のアパートの大家であり、住む家を無くしたジョーイはフランクに頼らざるを得ない状況に立たされる。その時既に彼はある陰謀に巻き込まれていたのだった・・・。

有名な俳優さんが出演しているわけでも無く、映像としては終始地味な感じなのだが中盤、主人公が次第に追いつめられ、切迫した演技を見せ始めてからは序盤に抱いた嫌悪感が嘘のようにどんどんこの映画に惹き付けられていった。特にジョーイとフランク、そしてジョーイの「空白の記憶」の鍵を握るとある老人との三人のシーンはそれぞれが抑えながらも鬼気迫る演技を見せてくれ、この映画最大の見所になっている。
終盤ではジョーイの「空白の記憶」の内容が明らかになるのだが、そこからのラストシーンでこの映画のタイトルの持つ意味が明らかになる。このエンディングのシーンでは序盤あれだけ嫌な奴だったはずのジョーイの事が大好きになっているのだから驚き。ちょっと前向きになれるような、素敵なエンディングだった。

サスペンスとしても面白く、ちょっとした人生のアドバイスも与えてくれる今作。地味で渋い作品ではあるが、うまくまとまっている中々の良作。おすすめです。

 

監督 : アシフ・カパデイア

出演 : アイルトン・セナ

総合評価 : ★★★★ 4.0/5

 

 

 
アイルトン・セナ。
日本では「音速の貴公子」との愛称で呼ばれる彼の名は、誰もが一度は聞いた事があるだろう。
私自身F1が好きで7~8年前から欠かさず見ているので当然彼の事は知っていたが、残念ながらリアルタイムで彼の活躍を見る事は叶わなかった。
彼の名前、そして「伝説のドライバー」であった事くらいしか知らない私のような人間にとって、この映画は彼が一人のF1ドライバーとして辿った歴史を時系順に見せてくれるので非常に得る物が多く、ありがたい映画だった。
逆に彼の活躍をリアルタイムで見ていた人にとっては特に真新しい情報もなく、物足りなく感じるのかもしれない。
映画になっているのが彼の歴史の全て、というわけではないが、それでも彼が「伝説のドライバー」と称される所以が伝わってくる。

映画の中で大きく取り上げられていたのがライバル、アラン・プロストとの対比。
セナのマクラーレン所属時代にチームメイトでありながら最大の敵であったプロスト。
速さはあるが若く無鉄砲で攻めの姿勢を全面に押し出すタイプのセナと、クレバーで堅実、そしてF1における政治の力についてもよく知っていたプロスト。
まさに水と油と呼ぶにふさわしい両者の対立は、本人たちの思惑をよそに大いにF1人気を盛り上げることになる。
プロストと同郷のFIA会長も敵に回し、キャリアの窮地に立たされても決して自分の信念を曲げなかったセナ。走りだけでなく、彼のこういった部分が多くのファンを惹き付けてやまないのだろう。
映画ではまるでプロストが悪役のような描かれ方をしているが、どちらが正義という事はない。プロストが嫌いな人もいればセナの姿勢を批判する人もいるだろう。
ただ1つ言えるのは、お互いがお互いにとって必要な存在であったということだ。セナがあれほどまでに輝いていたのはプロストがいたからだし、逆も然りだろう。彼らの関係はそれぞれ別のチームに所属しても変わる事はなかった。そういう相手に巡り合えたということが一番の奇跡なのかもしれない。
非常にナイーブな人間で、あまり他のドライバー達と良い関係を築けなかったセナにとってプロストは一番人間らしい絆で結ばれた相手だったのだろう。

F1の世界では速さだけでは勝てない、ということを頭では理解していながらもそれを受け入れることは彼にとって苦痛だったのだろう。
レースに自分の100%を注ぎながらも、自身のキャリアの中で最も印象に残っていることは?と聞かれ、F1の世界に飛び込む前のカート時代を思い出し、「あの頃が一番純粋にレースをしていた」と語ったセナ。
彼にとってF1の世界に身をおく事が本当の幸せだったのだろうか。
答えはわからないが、彼が地元ブラジルでのレースで後半マシンにトラブルを抱えながらも気力だけで走りきり、チェッカーを受けた瞬間にただ訳もわからず雄叫びをあげ、そのまま気を失ってしまった映像を見て涙が止まらなくなった。この時の彼は間違いなく満たされていたのだと。
そしてマーティン・ドネリーの大きな事故を目の当たりにしながらも「恐怖と共に自分の夢を投げ捨てることなどできない」と語った彼の強い意思にも胸が震えた。

目を覆いたくなるような結末は変える事のできない現実。彼の死後、一度もF1において死亡事故は起こっていないが、それでもマッサやクビサの事故など、身が凍るようなシーンも何度か見て来た。もう二度とあんな悲惨な事故が起きない事だけを願う。

※内容は文句無しですが、字幕が本当に見づらいのだけは頂けなかった。DVDでは改善されていることを願う。

 

監督 : シルベスター・スタローン

出演 : シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー

総合評価 : ★★★★☆ 4.5/5

 

 

 
とにかく爽快!!
難しい事なんていらねえだろう?とばかりにバカ単純な内容だがこの映画はそれで良し。お腹いっぱいを通り越して胸焼けしそうな程の怒濤のアクションシーンに完全にやられた。
エクスペンダブルズ(=消耗品軍団)と呼ばれる精鋭部隊のボス、バーニーを演じるのは監督、脚本、主演の三役をこなしたご存知シルヴェスター・スタローン。
スタローンじゃなきゃこんな作品作れないだろう。三大アクションスターのスタローン、シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリスが一堂に会するシーン、2人は最高のアクション映画を作ろうという盟友のためにノーギャラで出演を快諾したというから驚きだ。三人の会話も「お前ジャングルはお手の物だろ?」や「あいつは大統領の椅子を狙ってる」など、おいおいどこまでが演技?といった風情で思わず笑いが溢れてしまう。

それにしてもジェイソン・ステイサム、良い役もらったな~。
ほぼスタローンとジェイソンの映画、と言ってもいいくらい出ずっぱりでめちゃめちゃ輝いていて、彼目当てで観たのだがこれは嬉しい誤算だった。ナイフ使いのプロフェッショナルといった役柄もハマり役で、銃とナイフを交互に繰り出すアクションシーンが最高にかっこ良かった!身のこなしも軽々としていて若手アクション俳優No.1は俺だぜ!と言わんばかりの気合いがびしびしと伝わって来た。スタローン相手に冗談を言い合う演技には貫禄すら漂っていて、ますますこれからの彼の活躍に期待してしまう。とりあえず現時点で女に振り回されるアクションスターをやらせたら彼の右に出る者はいないだろう。笑
ジェット・リーのクンフーもお見事で、彼もまたおいしい役どころだったんじゃないかと。ただこの三人を覗く他のメンバーがけっこうおざなりな扱いで、ラストのド派手アクションシーンくらいしか見せ場がなかったのが少々残念ではあった。このあたりは既に決定しているという次回作に期待といったところだろうか。ミッキー・ロークもアクションシーンこそないものの重要な役回りを渋くこなしていて存在感抜群だった。
もちろんスタローン自身も60代とは思えぬ肉体美を披露し、まだまだ俺は現役だぜといった怒濤の演技を見せてくれる。新旧アクションスターの豪華競演はアクション好きにはたまらないだろう。

内容はほんと、結局女かよ!?って言いたくなるような感じではあるんだけどもとにかく1にアクション2にアクション、という映画なのでその辺は気にしなくて良し。これから観る方はなるべく大スクリーン、大音量で観れる環境で観る事をおすすめします!ラストの出血大サービスのド派手アクションは必見、何も考えずただスカッとした気分になれる文句無しの娯楽作!
しかし観客層がほぼ100%男性のみでスクリーン内に自分以外の女性が見当たらずちょっと切なくなりました・・・ジェイソンかっこいいから女の人にも観て欲しいなー。笑

 

監督 : トム・フォード

出演 : コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、マシュー・グード

総合評価 : ★★★★ 4.5/5

 

 

 
世界的有名デザイナーであるトム・フォードの初監督作品。
ゲイであることをカムアウトしている彼が、深く感銘を受けたという小説をベースに、自分自身の人生も投影しながら撮った映画なのだろうと思います。

コリン・ファース演じる主人公のジョージ。大学教授である彼は、16年間連れ添った恋人のジム(マシュー・グード)を交通事故によって失ってしまいます。
愛する人との突然の別れから8ヶ月、かけがえのない存在を失った人生に意味を見いだせなくなった彼はある日、今日を「人生最後の日」と決めて死を選びます。
その人生最後の日がジョージの目線でゆるやかに描かれていきます。
毎シーンを彩る細部までこだわり尽くされた美しい映像の数々。
インテリアや衣装の1つ1つまで、どこをとっても文句のつけようがないセンスの良さを感じます。
そして映像の色や温度が最後の日を生きるジョージの心情の変化を巧みに表現しています。
ジムを無くしてからずっとくすんだセピア色をしていた世界に、だんだんと鮮やかな色彩が戻ってくる描写。
色づいた世界から流れてくる視覚的な喜びから、温度を感じる感覚的な喜び、そして鼻孔を満たす嗅覚的な喜びへ・・・と、五感が研ぎ澄まされて行くような表現。
叙情的で美しい管弦楽の調べとともに、見ているこちら側に対してスーッと染み渡っていくようでした。

俳優陣も見事です。
コリン・ファースの抑えた演技。憂いや哀しみをまとった目の演技に引き込まれます。そして友達以上、恋人未満といった関係のチャールズという女性を演じるジュリアン・ムーア。女性ならではの美しさと醜さの両面を併せ持つ魅力的な人物を演じていました。彼女がさらりと着こなしているドレスがとても素敵で、ここにもトム・フォードのセンスの良さが垣間見えます。
青いワンピースを着た隣家の少女、挑発的なアイラインを引いた女生徒・・・そうした「着飾った美しさ」を持つ女性と対称的に、この作品に出てくる男性陣の美しさは内面的な魅力によるものだと感じました。監督自身のセクシュアリティによるものなのかもしれませんが、とにかく男性陣が皆とても素敵なんです。
彼が最後の日に出会うことになる2人の男のうちの一人、教え子であるケニーを演じるのは「アバウト・ア・ボーイ」の男の子ニコラス・ホルト。長身の美青年に成長していて驚きました。彼の持つ若さゆえの葛藤や危うさに触れるうちにジョージの心境に変化が訪れていきます。
そしてもう一人、リカーショップで偶然出会い言葉を交わすスペイン人のカルロスを演じたのは「トム・フォード」のモデルをしているジョン・コルタハレナという方。ワイルドな色気にクラクラします。
マシュー・グード演じるジムは所々に挟まれる回想シーンで度々登場し、決して出演時間は多くありませんが彼のファンとしては本当にたまらない映画でした。回想シーンの1つ、ジョージとジムが同じソファで読書をしているシーンが一番のお気に入りなのですが、そこで交わされる他愛も無い会話から彼らの間にあったのがただ純粋な愛であることが伝わってきて胸を打たれます。トム・フォードは俳優の持つ美しさを最大限に引き出す撮り方をしてくれますね。ラストシーンで黒いパリッとしたスーツを纏うマシューのなんと素敵な事か。

同性愛を扱った作品に抵抗がなければ楽しめる作品だと思います。特に女性にとってはこの上ない目の保養になるのではないでしょうか。非常に映画としての完成度が高く、初監督作品とは思えない出来の良さに驚きました。ちょうど邦画でも色男を集めたという「大奥」が公開されておりますが、男性の美しさを堪能するのであれば断然こちらをおすすめしたいです。
ラストシーンはあっけなく。でも、人生とは得てしてそんなものなのかもしれません。贅沢な100分を過ごせたという極上の幸福感に包まれた映画でした。

 

監督 : ザック・スナイダー

出演(声) : ジム・スタージェス、ライアン・クワンテン、アビー・コーニッシュ

総合評価 : ★★★☆ 3.5/5

 

 

 
3DIMAX版で鑑賞。
「ウォッチメン」以来のスナイダー監督作品、そして同監督初のフルCGアニメ作品ということで、どんな新境地を見せてくれるのかと大いに期待を寄せて劇場に足を運んだ。

ストーリーは子供向けの超王道。
夢見がちなメンフクロウの子供ソーレンは、ある日兄のクラッドと共に悪の組織「純血団」にさらわれてしまう。
ソーレンが連れて来られたのはかつて伝説の勇者に破れたメタルビークという悪のリーダーが支配する場所で、彼は再び世界を征服する機会を伺っていたのだ。
そこにはソーレンと同様にさらわれて来た大勢のフクロウたちがいて、彼らは月の光のせいで洗脳され、メタルビークに仕える従順な兵士として利用されていた。
ソーレンはそこで出会ったジルフィーという小さなサボテンフクロウと共にそこを抜け出し、ガフールの神木にいると伝えられている伝説の勇者たちを探す旅に出る。

スナイダー監督作品の目玉とも言える迫力の映像美は今作でも健在で、スローモーションを効果的に利用しながら臨場感たっぷりのアクションシーンが味わえる。ラストの戦闘シーンは「300」を彷彿とさせる演出。
ただ、映像美以外の部分でのスナイダー節は今作では抑えに抑えられてしまっている。全年齢向け作品なので仕方ないといえばそうなのだが、あまりにも子供やファミリー向けであることを意識しすぎてしまったのか、夢見がちだったソーレンが冒険の中で知ることになる現実の「闇」の部分を排除しすぎてしまった感がある。
さすがに子供向けファンタジー作品でフクロウたちのバトルシーンに血なまぐさいグロ描写をというのは無理な話だが、そういった面では大人が鑑賞するには少し物足りないと感じられても仕方ないだろう。「ヒックとドラゴン」のように何か1つひねりがあれば良かったのだが。
ストーリー展開はロードオブザリング3部作を無理やり1本にまとめた様な性急さがあり、内容的には悪くないのだが1つ1つの要素をもう少し丁寧に描いて欲しかったという不満は残る。

スナイダーのファンとしては満足のいく点と物足りない点のどちらも半々といった感じだが、3Dは今まで3Dで鑑賞してきた作品の中でかなりいい部類に入ると思うので、これから見る方には是非3D版での鑑賞をおすすめしたい。美しい背景の奥行き感や嵐の中を飛行するシーンの水滴の描写が印象的だった。
吹き替えも殆ど違和感なく楽しめた。ソーレンの熱い性格と市原くんの声がとてもマッチしてて良かったと思う。
そして主役であるフクロウたちの羽の質感のリアルさにCGはここまで進化したのかと驚かされる。フクロウたちの飛び方や動きが徹底的に再現されていて、特にアナホリフクロウのディガーの首の動きがリアル。あまりにもリアルすぎて可愛くないとの声もちらほら聞こえるがフクロウ好きにとってはたまらない1時間40分を過ごせるのは間違いないだろう。特にソーレンの妹であるエグランタインのひな鳥特有のぼさぼさとした産毛の質感は、思わず手を伸ばして触りたくなってしまう。
余談としては主題歌を歌っているのが「OWL CITY」というバンド。そこまでフクロウに徹するのかと思わず笑ってしまった。

それにしても今作で抑えに抑えた分、スナイダー監督の次回作である来年全米公開の「サッカー・パンチ」でアレな方面に爆発してしまいそうで恐ろしくもあり楽しみでもあり・・・。どうかアレすぎて日本で公開できないなんて事になりませんように。