Strategy of…

Archive for 7月 2010

 

監督 : ペイトン・リード

出演 : ジム・キャリー、ゾーイ・デシャネル、ブラッドリー・クーパー

総合評価 : ★★★★ 4.0/5

 

 

 
遊びに誘われても特に理由もなくなんとなく断ってしまったり・・・
夜一人でDVDを観てごろごろしたり・・・

序盤のカール(ジム・キャリー)を見ていて、あれ、これ私?と思ってしまいました。笑

物語は、そんなカールがあるセミナーで「何を言われてもYES!!と答える」という誓いを立ててから、少しずつ彼の人生が変化していくというお話。
テンポもいいし、コメディだから何があっても受け入れられるし、何よりジム・キャリーが面白すぎて笑いが止まりませんでした!
ブラッドリー・クーパー目当てで見始めたのに・・・(彼もかなり出番多くて嬉しかったですが)

あとヒロインのズーイー・デシャネルがめちゃめちゃ可愛いです。可愛いけどちょっと変わり者、な女の子を演じさせたら彼女の右に出るものはいないと思います。
彼女がライブハウスでサブカル系バンドのヴォーカルとして歌うシーンは一番のお気に入り。歌詞が絶妙すぎ。

イエスマンになってから、カールの毎日はどんどん輝き出します。
現実味はないけれど、ちょっと自分の考えも改めてみようかな・・と思ったり。
何はなくとも笑えるので、気軽に観て欲しい一本です。

アドリブ旅行も、コスプレパーティーもやってみたいなあ。笑

 

監督 : ジェームズ・キャメロン

出演 : サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァー

総合評価 : ★★★ 3.0/5

 

 

 
しばらく前に映画館で3Dで観賞しました。初めての3D映画でした。
ワーナーだったのでRealD。本当はIMAX3Dで観たかった・・と、ちょっと後悔。
しかしそれでも3Dの素晴らしさには圧倒されました。予想してたのと全然違う、飛び出してくるだけでなく自然な奥行きすら感じさせる映像にはただただ驚きでした。

しかしストーリーは・・・正直、深みも真新しさも全く無し、簡単に先の読める展開・・・といった感じ。
だからこそ映像に集中できるという利点もありましたが。

なので、劇場で3Dを体験するアトラクション的な感覚で観るのにはいい作品だとは思いますが、家でDVDで観たいとは思わないです。
また追加映像を加えて再上映するとの事ですが、もういいかな。笑

3D映画を見たことが無い人にはおすすめです。

監督 : クリストファー・ノーラン

出演 : レオナルド・ディカプリオ、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、渡辺謙

総合評価 : ★★★★☆ 4.5/5

 

 

 
ノーランの脳内世界を堪能する映画です。

普段から夢や深層心理というものに興味を持っている人にはたまらない内容なのではないでしょうか。
レオナルド・ディカプリオが演じるコブという人物は、眠っているターゲットの頭(夢)の中に侵入し、アイデアを盗みだすプロフェッショナル。
そんな彼に依頼された仕事は、盗み出すのではなくターゲットの脳内にある考えを「植え付ける」事。「インセプション」と呼ばれるこれはアイデアを盗む事とは桁違いに難しいミッションです。
彼は依頼主に「ミッションを成功させたら故郷に帰してやる」と言われ、チームを組んでこの難しいミッションに立ち向かいます。
どのようにしてこのミッションを成し遂げるのか?
また、彼が故郷に帰れない理由とは?

様々な要素が複雑に絡み合いながら物語は進んで行きますが、集中して観ていればそこまで難解な物語ではなかったように感じます。色々な要素の説明も適時入るのでわかりやすかったです。
莫大なお金がかかっているだけあって映像も素晴らしいです。私はIMAXで観賞しましたが、巨大スクリーンで観ると迫力満点、世界6カ国で撮影された映像も効果的に使用されています。

キャストの方々も総じて良かったです。
個人的に気になったのがアーサー役のジョセフ・ゴードン=レヴィット、「(500)日のサマー」でのトム役とは全く違う役柄でしたが、とてもスマートで素敵でした。
謙さんも、後半おちゃめなシーンもあったりして嬉しかったです。

まだまだ気になる点があるので、2回目も観に行こうと思います。
初めて見る人には、とにかく集中して1シーンも1つのセリフも見逃さないようにする事(置いて行かれてしまったら全く面白くなくなります)、そしてノーランの構築した世界感を受け入れて観る事ができたら、非常に楽しめる映画なのではないかと思います。
私の中では今年度ベストです。

(追記)※ネタバレあり、反転で表示
結局劇場で4回?(3回字幕、1回吹き替え)で鑑賞しました。エンドロール前の問題のコマのシーンで、果たしてあれが夢なのか現実なのか・・・という議論があちこちで見られた作品なのですが、それより何度見てもコブに対する仲間の接し方がどうも不自然にしか思えないんですよねえ。あまりにも都合が良すぎるというか。そしてコマが回り続ければ夢、倒れれば現実・・・という設定自体も、それが真実かどうかなんて事はわからないわけです。つまり現実なんて存在しなくて最初から最後までコブが自分に都合のいいようにつくった夢の世界なんじゃないのかなあ、という結論に達しました。とはいえ、この作品で大事なのはラストシーンでコブの心が救われているかどうかなわけで、現実だろうが夢だろうがその事実こそが重要なんだと、そう思ったわけです。
(追記ここまで)

 

監督 : トッド・フィリップス

出演 : ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、アラン・ザック・ガリフィナキス

総合評価 : ★★★★☆ 4.5/5

 

 

 
アメリカのコメディって、笑いのツボが違うから楽しめないんじゃない?
と思っていたのであまり今まで劇場でコメディを観ようとは思いませんでした。

しかしこの作品は本当に観てよかった!と思えるコメディでした。
笑いに関してももちろんですが、トンデモすぎる状況にも全て理由があり、その1つ1つを解明していく流れが非常に面白い!
登場人物たちもみんな愛おしいキャラ。
ブラッドリー・クーパー、そんなイケメンでコメディもいけるなんて!と悔しくなる位でしたw

最後にはスッキリさせる展開もあり、爆笑のまま本編を終えた・・・と思ったらエンドロールで再び爆笑!
いやー、感服です。
劇場でたくさんの人と一緒に笑って観賞するための作品だと思いますので、お早めに是非。

 

監督 : ガーボル・ロホニ

出演 : エミル・ケレシュ、テリ・フェルディ、ユーディト・シェル

総合評価 : ★★★★ 4.0/5

 

 

 
初のハンガリー映画でした。

内容は、ハンガリーの現代社会に対する風刺が込められているようですが
これが今の日本にもあてはまり、非常に共感しながら観れます。
年金だけでは生活もままならず、ついに犯罪に手を染めて逃亡する老夫婦が主人公ですが、
追われている絶望的な状況なのに何故かあまりハラハラせず、むしろ微笑ましいような
不思議な感覚を味わいました。
そして二人で逃げるようになってから、何年も口論ばかりだった老夫婦の関係性も
少しづつ変化していき、それがとってもロマンチック。
観ていてほのぼのする作品です。

出会いのシーンの入れ方や、映像の色合い、ハンガリー語の持つ独特の響きも相まって
非常に心の暖まる映画だと思います。
個人的には逃亡する時に大活躍するクラシックカー「チャイカ」にMVPを送りたいです(笑)ほんと、大活躍。

[Review]告白

Posted on: 24/07/2010

 

監督 : 中島哲也

出演 : 松たか子、木村佳乃、岡田将生

総合評価 : ★★★★☆ 4.5/5

 

 

 
原作読了後、観賞しました。

まずハイライトは冒頭にやって来ます。
原作では第一章にあたる松たか子演じる教師がクラスの生徒たちを前に淡々と「告白」を始めるシーン。
このシーンがこの映画、そして小説のメインと言っても過言ではないシーンですが、この時点で既に圧倒的な世界感に引き込まれてしまいます。

小説では伝わらないその場の空気感、例えば告白を続ける教師を前にしておしゃべりをやめない生徒たちや携帯片手に話を全く聞かない生徒など、そういった描写の1つ1つがそのシーンの不思議な狂気感を高め、観客側に緊張感を持たせます。
効果的に使われる不安感を煽る音楽や青みがかった映像、そして松たか子の類稀なる演技力によって冒頭のこのシーンだけでこの映画はただごとじゃない、と思わされました。

その後も中だるみすることなく、ほぼ原作に忠実に映画は進んで行き、衝撃のラストシーンを迎えます。
小説の良さを失わず、かつ映画でしかできない効果的な演出を盛り込み、ここまでの作品に仕上げた中島哲也監督に拍手を送りたいです。
最近の日本映画の中ではダントツで素晴らしいと思えた作品です。
主題歌がRadioheadだったのも個人的に嬉しい要素でした。トムヨークの声、世界感にバッチリです。

物語としては後味の悪い作品ではありますが、映画としては観てよかった!と感じられる作品だと思います。

 

監督 : 小栗旬

出演 : 小出恵介、綾野剛、勝地涼

総合評価 : ★★ 2.0/5

 

 

 
酷評が多いようですが、映画の内容を全体的に捉えれば脚本としては
まあまあ伏線も張ってあったり、絶望的な状況に追い込まれてハラハラさせたり・・と、
「娯楽作品」としてはちゃんとしているな、と思いました(設定に無茶がありすぎてファンタジー的ではありましたが、もっと破綻しているかと思っていました)

しかし、これ必要なの?というシーンが多すぎるというか、あまりにも色々な要素を詰め込みすぎて非常に雑多なイメージだけが残ってしまいました。
私はその中でも「笑い」の要素が一番気になってしまって、メインの若者たちの会話シーン等では観客の笑いを想定した(であろう)言葉の応酬が幾度もありますが
正直、その場の空気感の手伝いがあり、かつ当事者のみしか笑えない(当事者でも思い出すとなんであんな事で笑えたんだろう?と思うこと、ありませんか?)レベルで、撮影現場では笑いがあったのかもしれませんが、当然観客側にそれは伝わらない。
実際、私含め他の観客の方々もクスリともしていなかった印象です。
正直これが一番堪え難く、何度か席を立とうかと考えた位です。

そして、無駄な演出の多さ・・・
120分を超える尺というのは、正直この手の娯楽作品には全く必要無いと思います。
無駄なシーンを切り落としてテンポを良くし、90分くらいの尺で納めたら作品全体としての出来も違ってきたんじゃないか、と残念に思います。
噴水のシーンとか、サムいし。w

キャスト陣に関しては、妻夫木や井上真央レベルの役者さんをそんな使い方するの!?というのが驚愕でしたが(笑)
メインキャストの方々はそれぞれキャラ立ちもちゃんとしていて良かったのではないかと思います。
元々メインキャストの一人である綾野剛さん目当てで観た作品でしたが、その点では彼らしさが非常に出ていて満足のいく出来だったと思います。

今の小栗旬さんが「やりたい事を全て詰め込んだ」作品だと思うので、一回きりの挑戦だと考えたら良いのかもしれませんが、
今後監督業をまだ続けるつもりなら、色々と勉強することがあるだろう、と強く感じた作品でした。